2011年6月15日水曜日

汚染土壌から空気中の放射性物質濃度を考える

前回、土壌汚染情報を取り上げましたが、汚染土壌から空気中に漂っている放射性物質濃度も気になりますね。急遽、ちょっと調べてみました。

例えば、東京江東区亀戸の土壌のセシウム濃度は3201Bq/kgと報告されていますので、この土壌から空気中に、どれくらいセシウムが漂っているか考えてみます。
約1Bq/kgが100Bq/m2に相当するので、まず3201×100=320100Bq/m2へと変換できます。これを空気中濃度に変換すると、320100Bq/m2×0.000001/m=0.32Bq/m3となるみたいです(0.000001という数字は再浮遊係数というらしく、土中濃度を空気中濃度へ変換するのに使うものです)。

成人1日あたり22.2m3の空気を吸い込むらしいので、空気中濃度0.32Bq/m3のセシウムが漂っている場所で過ごした場合、1日で0.32×22.2=7.1Bq、1年で7.1×365=2592Bq相当のセシウムを吸い込む事になります。最後に、例によってベクレルをシーベルトに変換すると、2592Bq×0.000039mSV/Bq=0.1mSV/年となります。とても小さい値なので、体内への吸い込みによる健康への影響(内部被曝)はほとんど心配ないレベルだと言えます。外部からの影響(日々発表される放射線量)は、これからもチェックした方がいいと思いますが。

2 件のコメント:

  1. 江東区を例にとってくださって
    ありがとうございます♪♪

    やはり数字は苦手で(笑)

    こうして具体的にしていただけると
    ありがたいです

    放射能の影響はあまりない
    遠い地から、いつもありがとうございます

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  2. 江東区を取り上げたのは、今回は全くの偶然です(苦笑)。専門家が、汚染土壌から空気中濃度を計算してある例を下記に見つけましたので。
    http://radi-info.com/q-496/

    ただ、説明の仕方がわかりにくいと感じたので、表示方法は当方で変更しました。

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