2011年5月17日火曜日

神奈川のお茶は安全か危険か?(補足)

先の投稿で、小田原のお茶について「お茶葉1kgを毎日体に取り込み続けると10日で0.10mSV、1年で3.7mSV(基準値は10日で0.065mSV、1年で2.4mSV)」と書きましたが、ここでのお茶葉1kgとは茶畑で収穫されたお茶葉1kgであって、実際に我々市民がお茶として飲む場合にどれくらいの量になるのかイメージがつかみにくいです。
そこで調べてみた結果、茶畑で収穫されたお茶葉1kgというのは、市販の茶製品にして200gに相当するみたいです。スーパーの茶製品を幾つか見たところ、標準では、茶製品4g(小さじ一杯分)を急須に入れてお湯130mlで抽出すると、湯飲み茶碗一杯分のお茶になります。これで計算すると、50杯分に相当する事になります。
つまり、小田原のお茶をもっとわかりやすく表現すると、「お茶を50杯、毎日飲み続けると10日で0.10mSV、1年で3.7mSV(基準値は10日で0.065mSV、1年で2.4mSV)被曝する可能性あり」となります。
しかし、いくらお茶好きな人でも50杯、毎日飲み続けることは滅多にないと思います。また、茶葉に含まれる放射性物質がすべてお湯で抽出されるわけでもありません(お湯の温度や抽出時間によっても左右される)。したがって、実際に体へ取り込まれる放射線量は、もっとずっと少なくなるはずです。

なお、茶葉にだけセシウムが検出された理由については、まだ信頼できるデータが少ないので今は触れないでおきます。もう少し情報がそろったらコメントしてみようと思っています。→5/20,コメントしました。

基準値を超えて検出された市町村は箱根や丹沢などの山脈近くが多いです。3月中旬の水素爆発で上空に大量放出されたセシウムなどが風に乗って運ばれてきて、高い山に遮られてふもとにたまっていった可能性が指摘されています。それが、3月下旬に降った雨で地上に降下してきて、土中に含まれるようになったと思われます。
箱根山脈の南西地域、つまり静岡以西や、神奈川より原発に近くても高い山がない場所では、基準値を超えるセシウムは検出されていないようです。福島でも原発に近くても高い山がない場所ではセシウム量は少なく、逆に遠くても山脈の近くでは多いという、同じような傾向が見られます。

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